「環境や社会によい買い物をしたいなぁ」と思っても
探さなければ、なかなか自分好みのショップに出会うことができません。
筆者もどこで買えばよいのか、ファッション難民になっていました。
そんな
「エシカルなファッションをしたいけど、どこで買えばよいかわからない!」
という方のために、ハイブランドすぎず、
実店舗もあり、実物を見てから買えるブランドを選びました(^^)
また「エシカル・ファッションってどんな意味なの?」という方のためにも
説明を書いたので、気になる方は是非チェックしてみてください。
エシカルファッションとは?
今あなたが着ている服は
「どこの国でつくられましたか?」
「素材はどんなものを使っているでしょうか?」
ショッキングなことに
私たちが何気なく買っている服が、児童労働を支援している場合があります。
親子が一緒に暮らせないほど、低賃金で過酷な労働がはびこる社会を支援している場合もあります。
2011年。
世界を代表するアパレル製品輸出国のバングラデシュで
ビルの崩落の可能性があるにも関わらず強制的に出勤させられ、
沢山の人たちが亡くなった「ラナプラザ崩落事故」がおきました。
あるひとは、崩落の危険を感じ、家族に稼いだお金を渡してから出勤したといいます。
あるひとは、生き埋めになりながらも命からがら、家族に電話をかけたといいます。
アパレル産業の低賃金で悲惨な労働環境が招いた事故でした。
痛ましい事故を経て、多くのアパレルブランドが、事業の改革に乗り出しています。
環境保護や社会活動、サプライヤーの労働環境など、ブランドによって活動は多岐に渡ります。
エシカルファッションとは
値段やデザイン、機能性だけで服を買うのではなく
服ができるまでにある、素敵なストーリーにも、目を向けて購入することです。
買う人も、売る人も、作っている人も、原材料となるものも
みんな幸せな方にベクトルが向く買い物なのです。
エシカル・ファッションについてもっと知りたい方は
是非こちらの記事も読んでみて下さい。
エシカルファッション【おすすめブランドまとめ】各社のサステナビリティ
長く着たいものこそ、素材感を確かめたり、試着ができたらよいですよね。
今回は実店舗を構えるブランドを中心にピックアップしました。
1.パタゴニア|サステナビリティの先駆け
超大手のアウトドアブランド、パタゴニア。
実は創業時から、環境や社会と向き合いながら、ものづくりをしています。修理サービスも有り。
提携する工場が安全かつ健全な労働条件が守られる「フェアトレード・サーティファイド」縫製を採用。
パタゴニア製品の83%で実現しています。
地球のリソースは、莫大ではありますが無限ではありません。そして、私たちがその限界を超えてしまっていることは明らかです。しかし、まだ回復可能です。私たちが最大限努力すれば地球を救うことができるのです。
〜パタゴニア創業者 イヴォン・シュイナード〜
取り扱い | メンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビー |
店舗検索 | https://www.patagonia.jp/store-locator/ |
公式サイト | https://www.patagonia.jp/shop/womens |
サステナビリティ | https://www.patagonia.jp/business-unusual/ |
2.ピープルツリー|フェアトレード専門ブランド
フェアトレード商品専門ブランド、ピープルツリー。
世界フェアトレード連盟が保証するフェアトレード団体です。
サステナブル(持続的可能)なファッションを、約30年に渡ってつくり続けています。
きれいめ系からカジュアル系、ベビー服や雑貨、下着など、幅広いジャンルで取り扱っています。
欲しい一着が見つかるはずです(^^)
※フェアトレードとは発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動である。参考:公正取引[ウィキペディア]
取り扱い | レディース、ユニセックス(少し)、ベビー、 |
店舗検索 | https://www.peopletree.co.jp/shops/index.html(自由が丘・立川) |
公式サイト | https://www.peopletree.co.jp/index.html |
サステナビリティ | https://www.peopletree.co.jp/about/peopletree.html |
3.Enter the E|世界のエシカルファッションをセレクト
世界中のエシカルファッションだけをセレクトして販売しているEnter the E。
エレガントなデザインからカジュアルなデザインまで、豊富なジャンルを取り扱っています。
こちらはオンラインショップしかないのですが
私が応援しているのは2023年秋に発売予定の新プロジェクト『TEN』。
このプロジェクトのコンセプトは「10年着るってかっこいい」。
「エシカルファッションは高い」の概念を覆す、手に取りやすい価格を実現。
10年着れる耐久性とデザイン、さらには着古した『TEN』の服がまたリサイクルされる仕組みが特徴です。
現在クラウドファンディングで「TEN」のアイテムを先行販売受付中です。
\TENのクラウドファンディングはこちら/
クラウドファンディングのリターンとしてアイテムの予約ができるなど、様々な特典があるので、是非チェックしてみて下さい(^^)私も初クラファンで応援してみました!
取り扱い | レディース、メンズ、ユニセックス |
店舗検索 | なし |
公式サイト | https://store.enterthee.jp/ |
サステナビリティ | https://store.enterthee.jp/pages/rules |
4.BRING|サステナブルなポリエステル作り
見たことがありますか?このハチマーク。
「服から服をつくる」をコンセプトに掲げ、無印良品やGUなど様々なブランドと共に
服の回収を実施しているのがBRINGです。
「もはやポリエステルを極端にへらすことは不可能!」
「それならば、ポリエステルをサステナブルな原料にしよう!」と考えたのです。
これまでは、1度しかリサイクルすることができなかったポリエステルを
自社工場の独自の技術で、いつまでも、何度も再利用することを可能にしました。
キッズのTシャツは1枚2200円。
綿のように柔らかい肌触りと高い吸水速乾性は汗をかきやすい子どもにピッタリです。
取り扱い | オールジェンダー(すべての性別に向けてデザインされています) |
店舗検索 | 恵比寿/https://bring.org/pages/bring_shop |
公式サイト | https://bring.org/ |
サステナビリティ | https://bring.org/pages/concept |
5.Levi’s®|〜良いものを長く着よう〜
デニムの王道Levi’s®。
そもそもデニムをつくるにあたっての環境問題は深刻で
色付けをするための有毒化学物質の使用や、川の汚染。
デニム1本作るだけで数千リットルの水が使用されるなど…たくさんの問題が提議されてきました。
Levi’s®は製品づくりを見直し、
現在では、下請けの工場開示や排水のデーターを80%以上も情報開示しています。
2021年に 「Buy Better, Wear Longer— 良いものを長く着よう」というキャンペーンを立ち上げ
より一層エシカルなものづくりに力を注いでいます。
裾上げはもちろんのこと、ウエスト詰やダメージ加工等、ほころびのリペアしてくれたりと、
Levi’s®商品がずっと使えるようなThe Levi’s® TAILOR SHOPというサービスもあります。
店舗は限られていますが、こういったアフターケアは嬉しいですよね。
取り扱い | メンズ、レディース |
店舗検索 | https://www.levi.jp/stores |
公式サイト | https://www.levi.jp/home |
サステナビリティ | https://www.levi.jp/sustainability.html |
6.G-Star RAW(ジースター ロゥ)|エシカルデニムブランドといえばここ
1989年にオランダ・アムステルダムで誕生したヨーロッパを代表するデニムブランドです。
有毒薬品まみれのデニムのつくりを根本から見直して、下請けの工場とともに、
エシカルなデニム作りを進めているのが、G-Star RAWです。
2020年には、世界で最もサステナブルなブラックデニム生地を開発。
オーガニックコットンと、有害な化学薬剤を使わず染色しているため、
作り手にも環境にも買い手にも安全な商品が販売されています。
取り扱い | メンズ、ウィメンズ、ユニセックス |
店舗検索 | https://www.g-star.com/ja_jp/find-a-store |
公式サイト | https://www.g-star.com/ja_jp |
サステナビリティ | https://www.g-star.com/ja_jp/raw-responsibility-sustainability |
7.H&M|まさかのファストファッション王道ブランド
「H&M?ファストファッションでしょ?!」と思った方もいるかもしれません。
その通りなのですが、自分の趣味嗜好は、我が子には通用しないこともあります。
私の最近の話ですが、娘のダンスの発表会のために、真っ黒のボトムを買わなければいけなくなりました。
こんな風に子育てをしていると、意図しないイレギュラーも訪れます。
そんなときに、エシカルな概念に基づいて、企業努力をしている
ファストファッションのブランドが頭の片隅にあると
気持ちがラクかと思い記載しました。
売上高約500億円以上の小売店。250社の社会的、環境的な持続可能性問題の透明性を評価する
「ファッション透明性指数」というものがあります。
ファストファッションとして名高いH&Mですが、
2021年は2位。
2022年は4位に称されています。
取り扱い | メンズ、レディース、キッズ、ベビー |
店舗検索 | https://www2.hm.com/ja_jp/customer-service/shopping-at-hm/store-locator |
公式サイト | https://www2.hm.com/ja_jp/index.html |
サステナビリティ | https://www2.hm.com/ja_jp/sustainability-at-hm.html |
8.BOODY(ブーディー)|インナーウェアおすすめ
2012年、オーストラリア・シドニー東部にて生まれたブランドです。
BOODYはオーガニックバンブーを使った製品づくりをしています。
実はバンブー(竹)は人が手を加える必要のない最強のサステナブルな原料。
農薬や化学肥料、水を引くための灌漑設備を必要とせず、
種類によっては、24時間で1メートル以上伸びるものもあるくらいです。
しかし、サステナブルな原料にだけでなく、着心地の良さにも徹底的にこだわっているのがBOODY。
『着心地保証』があり「生地が肌に合わない」と感じる場合には、
初回購入から30日以内であれば返金してくれるサービスもあります。
取り扱い | ウィメンズ、メンズ |
店舗検索 | https://www.boody.co.jp/pages/store-locator |
公式サイト | https://www.boody.co.jp/ |
サステナビリティ | https://www.boody.co.jp/pages/sustainability |
9.シサム工房|京都のフェアトレードショップ
1999年に京都で生まれたフェアトレードショップです。
ナチュラルな雰囲気のデザイン。
また、アクセサリーやバックなど、
さまざまなファッションアイテムも取り扱っています。
学生時代に人権や貧困問題と出会い、バックパッカーとしてアジア、アフリカを旅したシサム工房の代表ミズノが、社会経済的に立場の弱い人たちとより良い形でつながって生きていきたい、と強い想いを持ったのが始まりです。
参考:シサム工房公式サイト
取り扱い | レディース、ユニセックス |
店舗検索 | https://sisam.jp/shop/ |
公式サイト | https://sisam.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2449108&csid=1 |
サステナビリティ | https://sisam.jp/about/ |
ファッション透明指数/Fashion Transparency Index
今回の記事の参考資料のひとつ『ファッション透明指数』。
世界の主流ファッションブランドと小売業者250社を対象に
社会的・環境的な方針と実践、そしてその影響についての情報を
どれくらい開示しているかを元にランク付けされています。
実は日本の企業、GU、ユニクロ、無印良品、イトーヨーカドー、トップバリュコレクション、しまむらも参加。
スコアを見ると、無印良品よりもGUとユニクロのほうが高いスコアで評価されています。
「無印良品だから大丈夫」や「ファストファッションだからGUはやめよう」ということでなく
私たち消費者が、積極的に情報をとりにいくことが大切です。
ちなみに1位はOVS(オヴィエッセ)。なんとイタリアのファストファッションのブランドです。
残念ながら、日本には上陸していませんが、手に取れる日がくるといいですね。
おわりに|エシカルファッション1着からでも始めてみよう
エシカルなファッションブランドは、まだ他にもたくさんあります。
むしろ、企業とセットでサステナビリティが考えられる時代といっても過言ではありません。
あとは、私たち消費者がどこを選んで購入するのか?
私たちの買い物は、企業を応援する大事な1票です。
「この服ステキだな。ほしいな。」と思ったときに、
是非そのブランドのサステナビリティを調べてみてください(^^)
その企業の素敵なストーリーを知れば、さらにハッピーな買い物になること間違いなしです。