毎日メイクはしますか?
自分の肌のトーンを上げてくれる化粧品は、活力アップの源でもあります。
「毎日使うものだからこそ、エシカルな商品を選びたい」と思い、探すようになりました。
見えてきたの、化粧品×動物実験の現状。
今回は、化粧品と動物実験の関係性や、動物実験を廃止している化粧品メーカーをご紹介します。
化粧品と動物実験
化粧品と動物実験の関係性
私たちが日頃使っている化粧品。
実は、安全性を検証するために、たくさんの動物実験が行われています。
例えば日焼け止めクリームやマスカラ。
誤って私たちの目に入ってしまったときの影響を調べるため、うさぎで動物実験します。
うさぎの頭だけが出る拘束機に入れて動けないようにし、実験物質を点眼。
経過観察のために最低3日は放置されます。
また、かぶれやアレルギーを調べる実験では
モルモットを板に縛り付け、試薬を塗り
UVランプを当て続けます。
熱さと痛みから逃げようと、泣き叫び、失禁や脱糞をしてしまうのです。
私たちの想像を絶するような
動物実験が毎日行われています。
参考資料:NPO法人JAVAのホームページ
動物実験禁止への動き
一方で化粧品の動物実験に反対する運動の高まりにより、多くの化粧品メーカーが動物実験廃止へ取り組み始めました。
日本では2005年に動物愛護法が改善され、動物実験を行なうには、
・動物の苦痛の軽減 (Refinement)
・使用数の減少 (Reduction)
・代替法 の活用 (Replacement)
が望ましい。という3つの原則(3Rの理念)を取り入れたのです。
参考資料:実験動物の適正な飼養保管等を推進するために(環境省パンフレット)
近年、動物実験に使用されている動物の数は年々減少しているというデーターもあるのですが
実際のところは、調査対象外の販売ルートや施設内の自家繁殖までは含まれていないので
残念ながら「動物実験が減少した」とは言い切れません。
参考:NPO法人JAVA
日本は先進国の中でも制度が甘く、なかなか「化粧品の動物実験禁止」までには至らないのが現状です。
世界では、2013年EUが化粧品の動物実験を完全に禁止。他にも40カ国以上が動物実験の禁止に取り組んでいます。
動物実験の代わり【代替法】
動物実験の代わりに、他の方法で検証を行うのが代替法です。
どんな風に安全性を確認しているかというと
一部になりますが
・人工皮膚モデルを使う
・ヒトの培養細胞で、毒性を調べる
・人間のボランティアによるテスト
・コンピュータシミュレーション
などがあります。
喜ばしいことに研究者の研究のおかげで、代替法が進んでいます。
しかし、その研究を更に加速させられるのは
私たち消費者の選ぶ商品にかかっているのです。
参考資料:特定非営利活動法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA<ジャバ>)動物を使わない実験方法『代替法』
クルエルティフリーとは/私にできること
じゃぁ、どんな化粧品を買えばいいの?
クルエルティフリー商品というものがあるよ!
クルエルティフリーの語源は
cruelty(クルエルティ)=残酷さ
free(フリー)=放つ
なので、クルエルティフリーの化粧品とは
動物実験の代替えで、安全性の確認がされている化粧品のことをいいます。
消費は社会を動かすチャンスです。
化粧品は決して安くありませんから、どうせ選ぶなら、美しくなれるうえに、
動物実験禁止を応援できるような商品を
購入したいですよね(^^)
【動物実験なし】クルエルティフリー化粧品メーカー/エシカルな商品を選ぼう
クルエルティフリー有無/大手化粧品メーカーの紹介
クルエルティフリー宣言していても、実はグレーな宣言内容だったりします。
「NPO法人 動物実験の廃止を求める会のJAVA」様からご提供いただいた情報をもとに
クルエルティフリーしている会社、していない会社をご紹介。
完全にクルエルティフリーを宣言しているメーカー
日本ではOK/「動物実験廃止」「動物実験は基本的に行わない」としながらも、原料の検査や動物実験が要求されることがある中国での動物実験を行っているメーカー
クルエルティフリーを宣言していないメーカーの紹介
以下のメーカーは、
・動物実験をしている
・商品によってクルエルティフリー有無がある
のどちらかにあたるメーカーです。
「動物実験廃止」とHP上ではっきり宣言していません。
・ちふれ
・キャンメイク
・セザンヌ
・メイベリン
ご自身で使われている化粧品メーカーの
動物実験有無を調べてみるのも、オススメです(^^)
おわり
医療の発展など、動物実験によってたくさんの恩恵を受けていることも確かです。
しかし、おしゃれのためのコスメに動物実験は必要なのでしょうか?
消費は世界を動かしています。
消費者が選べる時代だからこそ
多くの人に商品の背景を知ったで購入して欲しいです。
そして、次世代を担う子どもたちとも
一緒に考えられたらいいなぁと思います。